マオリ

ニュージーランドをマオリ抜きには語れない3つの理由

2021年8月18日

Kia ora!

ニュージーランドは少しずつ春に向かう時期です。日本は、まだ暑い日が続きそうですね。

今日は、マオリ族の言葉、マオリ語について紹介したいと思います。

ウッシー
最初のKia ora!って何語?

あなたは、分かりますか?

こんな方におすすめ

  • マオリて何?という方
  • マオリに興味がある方
  • マオリ語て何?という方
  • マオリ語に興味がある方

ニュージーランドをマオリ抜きには語れない3つの理由

ニュージーランドを語る上で、欠かすことのできない存在がマオリです。
マオリ抜きで、ニュージーランドを語ることができない理由は以下の3つです。

理由

  1. マオリは先住民
  2. ワイタンギ条約の存在
  3. マオリが生み出すユニーク性

1. マオリは先住民

マオリ族は、ニュージーランドという国ができる前から、この地に住んでいました。
彼らは、13世紀後半頃にポリネシアの島からカヌーに乗ってやってきたとされています。

自然を頼りに航海していたのは驚きです。

もともとアジアの人々が、南太平洋に渡り、この地図の辺りの東ポリネシアにいた人々が、北上してハワイや東のイースター島、そして南のニュージーランドへと渡ったとされています。
詳しく、その辺りの経緯が知りたい場合は、下記のサイトに書かれています。

Map of pacific migrations(teara.govt.nz)

この、ポリネシアの人々がニュージーランドにやってきたのは、ヨーロッパ人がニュージーランドの存在に気が付く1642年の約300年以上前になります。
ヨーロッパ人が、未知の島であるニュージーランドを発見した時、このポリネシアの人々は、既に数世代にわたって、この土地で生活していたわけですね。

2. ワイタンギ条約の存在

ポリネシアの人々が住んでいたところへ、新しい土地を見つけたヨーロッパ人が押し寄せてきます。そして、様々な争いの後に、先住民とイギリス人の間で約束が交わされました。

それがワイタンギ条約です。この条約の詳細は、別な記事で紹介しますが、3つの主要なポイントがありました。

ポイント

  1. 全マオリ族は、NZの全ての主権を英国王権に譲る
  2. 所有権(物)の保護に関すること
  3. マオリ族はイギリス国民としての権利と義務を(同様に)認められる。

この条約は数日で作成されて、英語とマオリ語の言葉の使い方に微妙な差異があり、後にマオリとイギリス人の戦いの火種になりました。

しかし、基本的には、マオリが先に住んでいた土地や自然に敬意を払いながら、新しい国「New Zealand」は創られました。
その為、1987年のMaori Language Actのもと、マオリ語は公用語の1つにもなっており、マオリの文化も様々な場面で引き継がれています。

3. マオリが生み出す独自性

マオリ語、マオリ文化、マオリの食習慣など、マオリの要素は、ニュージーランドの様々な所で垣間見ることができます。

  1. Haka
  2. Hangi
  3. Maori Art

様々なマオリの要素が、ニュージーランドのユニークな文化等をつくっているといえます。

Hakaの様子(ラグビーの試合前)

Hangiの準備から食事まで

カービングネックレス

このように、ニュージーランドを語る上で、マオリの存在を無視することはできないのです。
そして、このアジア、ポリネシア、ヨーロッパが混じり合ったユニークな環境が、唯一無二のニュージーランドを創っていると思います。

マオリ語が繋ぐマオリの歴史や文化

言葉は、その集団の特徴を表す重要な要素の1つです。

マオリ語は、マオリの歴史や文化を映す鏡です。
そしてprideとidentity、マオリである誇りやマオリという集団に属しているという帰属意識、自分たちは誰なのか?に関わるものです。

過去を振り返ると、マオリ語はニュージーランドで大きく浮き沈みしたことが分かります。

マオリ語の歴史

  • 19世紀初め:NZの主要な言語
  • その後:マオリコミュニティの中の言語に制限される
  • 20世紀中ごろまで:マオリ語の消滅が懸念される

先住民として住んでいたマオリの土地に移住してきたヨーロッパ人達は、マオリの人々取引をしたり、生活に必要な情報を聞いたり、マオリ語を理解する必要がありました。マオリには、当初書き言葉は無かったものの、彫刻などによく使われる象形文字のようなものを、マオリは理解していたようです。また、ヨーロッパ人がコミュニケーションをする為に、マオリの言葉を文字にしたともいわれています。

徐々にヨーロッパ(イギリス)人が増えてくると、言葉の中心は英語に変わっていきます。そのような状況下で、マオリ語の使用が制限されたり、指導する学校が減ったり、マオリ語は、マオリのコミュニティの中だけで使用されるように変化していったようです。

そして、20世紀中ごろには、ニュージーランドでの主要な言語は英語になり、マオリの若い世代の子ども達も、英語を習得しなければ、進学や就職が難しい状況になりました。そして、言葉の使用が消滅していくと、同じようにマオリの他の習慣なども徐々に消えて、ヨーロッパスタイルの生活、社会へと変わったのです。そのような状況で、マオリ語は消滅するのではないかという懸念や危機が広がりました。

その後は、第二次世界大戦まで、マオリ語は様々な形で生き残り、二次大戦後の社会は大きく変わり、農村部などに住んでいた大多数のマオリが都市部に移動したことで、再度英語が生活する上での必須言語となったようです。

この記事の最初に書いたKia ora! これは、ブログのタイトルにもなっていますが、【Hello こんにちは】を表す言葉です。細かな言葉の意味や解釈については、別な記事で紹介しようと思いますが、この言葉が公に使われたことを機に、マオリ語の重要性が再認識されるようになりました。そして、1987年のMaori Language Actによって、マオリ語はニュージーランドの公用語の1つになりました。これは、マオリとヨーロッパ人の約束である、ワイタンギ条約に基づいています。

英語もマオリ語も、それぞれの言葉から単語等を取り入れるなどして、ユニークな言語も生まれています。ちなみに、この上の、イラストの鳥の名前も全てマオリ語です。

マオリ語の詳しい歴史を更に知りたい場合には、以下のサイトを参考にして下さい。

New Zealand history

今すぐ使えるマオリ語

マオリ語が公用語になってから、学校でもマオリ語を指導するようになり、私が学んだ教員養成大学でも、もちろんマオリ語の授業は必須でした。

実は、マオリ語は、その発音が英語と異なり、日本語に近いので、私にとっては学びやすい言葉でした。

ここでは、すぐに使える幾つかのマオリ語を紹介したいと思います。更に様々なマオリ語やその使い方については、別の記事で紹介したいと思います。

すぐに使えるマオリ語

  • Kia ora! :こんにちは
  • Haere mai!:ようこそ
  • Ka kite anō:またね

*発音は【キァオラ】【ハエレマイ】【カキテアノ】

アルファベットの上に付いている棒は、【マクロン】と呼ばれる長音記号で、少し音を伸ばす感じで発音します。

この辺りの、あいさつは、それほど難しくなく、覚えやすいので、すぐに使えると思います。他のマオリ語や、あいさつで使えるフレーズなども少しずつ紹介していきます。

まとめ

ニュージーランドを語る上で、絶対に外せないマオリ。
そして、そのマオリの人々の言葉であるマオリ語。
今では、ニュージーランドの公用語の1つとして、ニュージーランドの全ての人が、マオリ語を学び、公的な看板などでは、英語とマオリ語の両方が見られます。

マオリ語は、過去200年の間に、ニュージーランドで消滅の危機に何度も瀕しながらも、今ではニュージーランドのユニークな文化を支えています。

これを機に、マオリ語やマオリについて、もう少し深く触れてみてはいかがですか。

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