Kia ora! こんにちは。

あなたは、NZの代表的な動物と言ったら何を思い浮かべますか。私がNZのことを何も知らなかった時は、ヒツジがたくさんいるイメージでした。
実は、ニュージーランドには、地理的、文化的な特性から、ユニークな動物が多く存在しています。今日は、そんなユニークな動物から【ぜひ知っておきたい】3つの動物を紹介します。
この記事はこんな方におすすめ
- NZには、どんな動物がいるのか知りたい
- NZのユニークな動物に興味がある
- NZ観光の際の参考にしたい
知っておきたいNZのユニークな3つの動物
NZと聞くと、かつての私のように【ヒツジ】を思いうかべる人もいるかもしれませんが、NZには実は、もっとユニークな動物が多数存在しています。今日は、そのうちの3つの動物を紹介したいと思います。
NZを代表する動物の中でも、特にユニークな3つの動物を知っておいて、決して損はありません。なぜなら、これらの動物は国鳥であったり、NZを表す代名詞になっていたりするからです。更に、今日紹介する動物たちは、その数が激減し、絶滅の危機にも瀕しており、更にはNZでしか見られないものもあるからです。
- Kiwi(キーウィ)
- Tuatara(トゥアタラ)
- Albatross(アルバトロス)
これらの3つの動物、どのようなものか、すぐにイメージできますか。【名前は聞いたことがある】【何かで見たような気がする】ものもあるかもしれません。最初のKiwiとAlbatrossは鳥で、Tuataraはトカゲの仲間です。Kiwiは、上記の写真の鳥です。私は、幸運にも、全ての動物を見ることができました。
【鳥や動物にはあまり興味が無いな~】と思うかもしれませんが、その生態や歴史などは、どれも興味深いので、ぜひ以下の詳細説明も合わせてご覧ください。
興味深いユニークな特性
もしかすると、あなたは、【3つの動物どれも知らない!】と思ったかもしれません。私も、NZ=ヒツジがいっぱい!くらいの認識しかありませんでした。これらの動物を知った時は、ある意味、驚きでした。
トカゲなどの爬虫類は、私も苦手なので、それ程興味もないのですが、これらの動物は、そのユニークな特性を知ると、博物館や保護施設で見る際も、少し興味を持って見ることができるかもしれません。
1. Kiwi(キーウィ)
最近は、近所のスーパーでNZ産のキウイフルーツを頻繁に見かけて、私も時々購入しています。そのキウイフルーツと同じ名前、一瞬聞いただけでは??のKiwiはニュージーランドの国鳥です。
エミュー
ヒクイドリ
エミューやヒクイドリ、絶滅したNZのMoa(モア)の近縁種とされていて、以下のような特徴があります。
- 飛べない鳥
- 強い足と長いくちばしを持ち尻尾はない
- 寿命は25-50年程
- 卵からかえって5日目辺りに餌を求めて巣から出る
- 親鳥が餌を与えることはない
- 3~5年程で、成鳥のサイズに達する
- 夜行性(昼間に活動するKiwiもいる)
- 数が減り、種類によって絶滅の危機
他にも、KiwiはNZの国鳥とされており、しばしば、NZのシンボルとしても使われています。
また、NZ人のことをKiwiと呼ぶなど、ニュージーランドでは、その名を知らない人はいない、とても重要な存在です。特に、原住民のマオリ族人にとっては、その関係性は非常に深く、マオリ族の人はKiwiを食用としたり、その羽を装飾品として身につけたりしてきました。
現在、絶滅の危機に瀕し、国を挙げて保護活動が行われていますが、そこでもマオリ族との関係は非常に密で、マオリ族の協力なしでは進まないこともあります。これは、NZへ入ってきた白人と、原住民のマオリ族との間で交わされた、ワイタンギ条約にも明記されています。マオリ族のことについては、別な記事で、詳しく書きます。
Department of Conservation(国の自然保護機関)によると、68,000羽のKiwiが現存しており、毎年2%の管理できていないKiwiが命を落としているようです。より詳しい情報を知りたい場合は、以下のページをご覧ください。
https://www.doc.govt.nz/nature/native-animals/birds/birds-a-z/kiwi/facts/
2. Tuatara(トゥアタラ)
Tuatara(トゥアタラ)は、NZの呼称で、一般的にはムカシトカゲと呼ばれるもの。
この写真のような爬虫類で、苦手に感じる場合は飛ばしてください。私は、どちらかと言えば、爬虫類は苦手なのですが、機会があって、Tuataraとたわむれたことがありました。お休みのところを起こされて、私の腕にのったのですが、ほとんど動くことも音を発することもありませんでした。博物館等で見ている時も、生きているのか、置物なのか分からないほど動きません。
トカゲという名前ではあるが、狭義でのトカゲの種類とはかけ離れていて、以下のような特徴がある。
- 絶滅危惧種
- 恐竜時代の種の生き残り
- 成長がゆっくり:性成熟まで20年程かかる、メスは4年に1度の繁殖活動、一度妊娠すると2年は妊娠しない
- 100年以上生きる
- 子どもの時は3つ目の目が頭上にある
- NZにのみ生存している
- 大人のオスだと50cm程の体長で、1.5kgほどになる
3. Albatross(アルバトロス)
Albatrossは、南太平洋で多く見られる海鳥です。私が住んでいたDunedin(ダニーデン)のオタゴ半島の先端には、このAlbatrossのコロニーがあり、割と気軽にツアーに参加したり、このコロニーに行くと野生のAlbatrossを見ることができます。
このAlbatrossには以下のような特徴があります。
- 翼を広げると全幅3メートルにもなる(世界最大の海鳥)
- イカや魚を食べる
- 世界では、24の種が確認されている
- Antipodean albatrossのような非常に珍しい種もNZで確認されている
- 繁殖力が非常に弱い(気候や餌などに大きく影響を受ける)
- 生きている間の少なくとも85%の時間を海で過ごし、餌を獲って雛に与える
私が何度か訪れた、Loyal Albatross Center(オタゴ半島先端のコロニー)は、世界で唯一、人の住む本土に作られたコロニーで、周辺では、野生のペンギンやアザラシも見ることができます。
詳しくは、以下のリンクからご覧ください。
それぞれの生き物が、特徴があって、ユニークですよね。また、ニュージーランドでしか見ることができない種の生き物は、すごく貴重ですね。それぞれの生き物の、詳細な情報については、別な記事で書こうと思います。
ぜひ、これらの生き物を見ることができる場所の近くに行く場合には、少し足を延ばしてみて下さい。
ユニークな生き物たちに出逢える場所を知る
これらの生き物は、数が減少して、国主導の保護プロジェクト下に置かれています。そのため、NZの各地に、保護センターや、見ることができる博物館などが存在します。
COVID-2019の影響で、閉まっていたり、改装等を行っている場所もありますので、もし行く場合には、事前に最新情報を確認して、確実に見られるよう準備をして下さい。
1. Kiwiが見られる場所
Kiwiは異なる種類のものがNZ全土で見られます。主な場所は以下の通りです。
- The national kiwi hatchery
【ロトルア 北島】
https://www.nationalkiwihatchery.org.nz/ - Willowbank wildlife reserve
【クライストチャーチ 南島】
https://www.willowbank.co.nz/ - Wildlife centre
【フランツジョセフ 南島】
https://www.wildkiwi.co.nz/franz-josef/
他にも、幾つか見られる場所があります。また、スチュワート島(南島の下側に位置)でも見ることができます。これらの施設では、Kiwi以外にも、NZの珍しい生き物を見られる場所もあります。施設の詳細については、別途Kiwiの記事で紹介しようと思います。日本語サイトのあるものもありますので、上記のリンクも参考にして下さい。
2. Tuataraが見られる場所
- Auckland Zoo
【オークランド 北島】
https://www.aucklandzoo.co.nz/animals/tuatara - Zealandia
【ウェリントン 北島】
https://www.visitzealandia.com/About/Wildlife/Reptiles-Frogs-Invertebrates/Tuatara - Southland Museum & Art gallery
【インバーカ―ギル 南島】
https://www.southlandmuseum.co.nz/tuatara.html
3. Albatrossが見られる場所
- The Loyal Albatross Centre
【ダニーデン 南島】
https://albatross.org.nz/
まとめ
ニュージーランドには、たくさんのユニークな生き物がいますが、以下の3つは絶対に押さえておきたいところです。
3つの重要な生き物
- Kiwi(キーウィ): 飛べない鳥・NZの国鳥であり象徴・NZ全土の保護施設で見ることができる
- Tuatara(トゥアタラ): 爬虫類・名前はムカシトカゲだが、トカゲではない・NZの南北の島にある保護施設で見ることができる
- Albatross(アルバトロス):羽を広げると3mにもなる水鳥・世界で1つの、人がすむ本土にあるコロニーで見ることができる
非常にユニークでありながら、様々な理由で個体数が減少し、絶滅の危機にも瀕しています。
その国特有の生き物は、やっぱり大切にしていきたいですね。新たに興味を持った方は、ぜひこれらの動物をご自分の目で見てみて下さい。