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知っておきたいNZのユニークな動物3選

2021年6月14日

Kia ora! こんにちは。

コロ
やっぱり、NZの動物と言えば、ヒツジじゃないの?

あなたは、NZの代表的な動物と言ったら何を思い浮かべますか。私がNZのことを何も知らなかった時は、ヒツジがたくさんいるイメージでした。

実は、ニュージーランドには、地理的、文化的な特性から、ユニークな動物が多く存在しています。今日は、そんなユニークな動物から【ぜひ知っておきたい】3つの動物を紹介します。

この記事はこんな方におすすめ

  • NZには、どんな動物がいるのか知りたい
  • NZのユニークな動物に興味がある
  • NZ観光の際の参考にしたい

知っておきたいNZのユニークな3つの動物

NZと聞くと、かつての私のように【ヒツジ】を思いうかべる人もいるかもしれませんが、NZには実は、もっとユニークな動物が多数存在しています。今日は、そのうちの3つの動物を紹介したいと思います。

NZを代表する動物の中でも、特にユニークな3つの動物を知っておいて、決して損はありません。なぜなら、これらの動物は国鳥であったり、NZを表す代名詞になっていたりするからです。更に、今日紹介する動物たちは、その数が激減し、絶滅の危機にも瀕しており、更にはNZでしか見られないものもあるからです。

  1. Kiwi(キーウィ
  2. Tuatara(トゥアタラ)
  3. Albatross(アルバトロス)

これらの3つの動物、どのようなものか、すぐにイメージできますか。【名前は聞いたことがある】【何かで見たような気がする】ものもあるかもしれません。最初のKiwiとAlbatrossは鳥で、Tuataraはトカゲの仲間です。Kiwiは、上記の写真の鳥です。私は、幸運にも、全ての動物を見ることができました。

【鳥や動物にはあまり興味が無いな~】と思うかもしれませんが、その生態や歴史などは、どれも興味深いので、ぜひ以下の詳細説明も合わせてご覧ください。

興味深いユニークな特性

もしかすると、あなたは、【3つの動物どれも知らない!】と思ったかもしれません。私も、NZ=ヒツジがいっぱい!くらいの認識しかありませんでした。これらの動物を知った時は、ある意味、驚きでした。

トカゲなどの爬虫類は、私も苦手なので、それ程興味もないのですが、これらの動物は、そのユニークな特性を知ると、博物館や保護施設で見る際も、少し興味を持って見ることができるかもしれません。

1. Kiwi(キーウィ)

最近は、近所のスーパーでNZ産のキウイフルーツを頻繁に見かけて、私も時々購入しています。そのキウイフルーツと同じ名前、一瞬聞いただけでは??のKiwiはニュージーランドの国鳥です。

エミュー

ヒクイドリ

エミューやヒクイドリ、絶滅したNZのMoa(モア)の近縁種とされていて、以下のような特徴があります。

  • 飛べない鳥
  • 強い足と長いくちばしを持ち尻尾はない
  • 寿命は25-50年程
  • 卵からかえって5日目辺りに餌を求めて巣から出る
  • 親鳥が餌を与えることはない
  • 3~5年程で、成鳥のサイズに達する
  • 夜行性(昼間に活動するKiwiもいる)
  • 数が減り、種類によって絶滅の危機

他にも、KiwiはNZの国鳥とされており、しばしば、NZのシンボルとしても使われています。

また、NZ人のことをKiwiと呼ぶなど、ニュージーランドでは、その名を知らない人はいない、とても重要な存在です。特に、原住民のマオリ族人にとっては、その関係性は非常に深く、マオリ族の人はKiwiを食用としたり、その羽を装飾品として身につけたりしてきました。

現在、絶滅の危機に瀕し、国を挙げて保護活動が行われていますが、そこでもマオリ族との関係は非常に密で、マオリ族の協力なしでは進まないこともあります。これは、NZへ入ってきた白人と、原住民のマオリ族との間で交わされた、ワイタンギ条約にも明記されています。マオリ族のことについては、別な記事で、詳しく書きます。

Department of Conservation(国の自然保護機関)によると、68,000羽のKiwiが現存しており、毎年2%の管理できていないKiwiが命を落としているようです。より詳しい情報を知りたい場合は、以下のページをご覧ください。

https://www.doc.govt.nz/nature/native-animals/birds/birds-a-z/kiwi/facts/

 

2. Tuatara(トゥアタラ)

Tuatara(トゥアタラ)は、NZの呼称で、一般的にはムカシトカゲと呼ばれるもの。

この写真のような爬虫類で、苦手に感じる場合は飛ばしてください。私は、どちらかと言えば、爬虫類は苦手なのですが、機会があって、Tuataraとたわむれたことがありました。お休みのところを起こされて、私の腕にのったのですが、ほとんど動くことも音を発することもありませんでした。博物館等で見ている時も、生きているのか、置物なのか分からないほど動きません。

トカゲという名前ではあるが、狭義でのトカゲの種類とはかけ離れていて、以下のような特徴がある。

  • 絶滅危惧種
  • 恐竜時代の種の生き残り
  • 成長がゆっくり:性成熟まで20年程かかる、メスは4年に1度の繁殖活動、一度妊娠すると2年は妊娠しない
  • 100年以上生きる
  • 子どもの時は3つ目の目が頭上にある
  • NZにのみ生存している
  • 大人のオスだと50cm程の体長で、1.5kgほどになる

 

3. Albatross(アルバトロス)

Albatrossは、南太平洋で多く見られる海鳥です。私が住んでいたDunedin(ダニーデン)のオタゴ半島の先端には、このAlbatrossのコロニーがあり、割と気軽にツアーに参加したり、このコロニーに行くと野生のAlbatrossを見ることができます。

このAlbatrossには以下のような特徴があります。

  • 翼を広げると全幅3メートルにもなる(世界最大の海鳥)
  • イカや魚を食べる
  • 世界では、24の種が確認されている
  • Antipodean albatrossのような非常に珍しい種もNZで確認されている
  • 繁殖力が非常に弱い(気候や餌などに大きく影響を受ける)
  • 生きている間の少なくとも85%の時間を海で過ごし、餌を獲って雛に与える

私が何度か訪れた、Loyal Albatross Center(オタゴ半島先端のコロニー)は、世界で唯一、人の住む本土に作られたコロニーで、周辺では、野生のペンギンやアザラシも見ることができます。

詳しくは、以下のリンクからご覧ください。

https://albatross.org.nz/

それぞれの生き物が、特徴があって、ユニークですよね。また、ニュージーランドでしか見ることができない種の生き物は、すごく貴重ですね。それぞれの生き物の、詳細な情報については、別な記事で書こうと思います。

ぜひ、これらの生き物を見ることができる場所の近くに行く場合には、少し足を延ばしてみて下さい。

ユニークな生き物たちに出逢える場所を知る

これらの生き物は、数が減少して、国主導の保護プロジェクト下に置かれています。そのため、NZの各地に、保護センターや、見ることができる博物館などが存在します。

COVID-2019の影響で、閉まっていたり、改装等を行っている場所もありますので、もし行く場合には、事前に最新情報を確認して、確実に見られるよう準備をして下さい。

1. Kiwiが見られる場所

Kiwiは異なる種類のものがNZ全土で見られます。主な場所は以下の通りです。

他にも、幾つか見られる場所があります。また、スチュワート島(南島の下側に位置)でも見ることができます。これらの施設では、Kiwi以外にも、NZの珍しい生き物を見られる場所もあります。施設の詳細については、別途Kiwiの記事で紹介しようと思います。日本語サイトのあるものもありますので、上記のリンクも参考にして下さい。

2. Tuataraが見られる場所

3. Albatrossが見られる場所

まとめ

ニュージーランドには、たくさんのユニークな生き物がいますが、以下の3つは絶対に押さえておきたいところです。

3つの重要な生き物

  • Kiwi(キーウィ): 飛べない鳥・NZの国鳥であり象徴・NZ全土の保護施設で見ることができる
  • Tuatara(トゥアタラ): 爬虫類・名前はムカシトカゲだが、トカゲではない・NZの南北の島にある保護施設で見ることができる
  • Albatross(アルバトロス):羽を広げると3mにもなる水鳥・世界で1つの、人がすむ本土にあるコロニーで見ることができる 

非常にユニークでありながら、様々な理由で個体数が減少し、絶滅の危機にも瀕しています。

その国特有の生き物は、やっぱり大切にしていきたいですね。新たに興味を持った方は、ぜひこれらの動物をご自分の目で見てみて下さい。

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